2017-03-23

冠詞の使用例

中学で英語学習の中、殆ど最初に習うのが冠詞です。

にもかかわらず、冠詞の使い方は如何に歳月が経っても分かりかねます。

原則として、聞き手が特定できない対象の場合は不定冠詞が使われますが、聞き手が特定できる対象の場合は定冠詞は用いられます。

それでは、映画のセリフを通して冠詞の使用例を挙げましょう。

映画「ウォンテッド(2008)」の一場面で、スローン(Sloan)がウェスリー・ギブソン(Wesley Gibson)に、ゴミ箱の周りを飛び回るハエらを示しながらこう言う。


射撃も内申に反映されるの?
Shoot the wings off the flies.
ハエらの羽根らを撃ち落とせ。 

それでは、ハエの冠詞並びに単数・複数を変えればどうなるか見てみましょう。

1. Shoot the wings off a fly.
1. 或るハエ一匹の両羽を撃ち落とせ。

どのハエを撃つべきかはスローンが示さなかったので、ギブソンはどのハエ一匹を撃ても結構です。

2. Shoot the wings off flies.
2. 或るハエらの羽根らを撃ち落とせ。

どのハエらを撃つべきかはスローンが示さなかったので、ギブソンがどのハエ何匹を撃ても結構ですが、fliesってハエを一般化したような気もします。曖昧さを避けるためには、ゴミ箱の周辺で飛んでいるハエ何匹という意味としてsome flies あるいはsome of the fliesって表現した方が良さそうです。

3. Shoot the wings off the fly.

どのハエ一匹を撃つべきかはスローンが示さなかったので、これはよい文章になりかねます。

4. Shoot the wings off the flies.
4. あのハエらの羽根らを撃ち落とせ。

スローンがゴミ箱の周りを飛び回るハエらを示したので、その羽根らを撃ち落とせば良いでしょう。

日本語は英語とは異なり、相手に知られてる対象か、対象が単数か複数かに対して敏感ではありません。

これから英語を聞くとか読む際、単語の冠詞又は単数・複数に気づければ、英語能力が向上するのに助かると思われます。

因みに、「トランス365」ではアメリカ人の日英翻訳家が布陣しております。 英語単語の冠詞又は単数・複数に対して敏感なネイティブに英訳をご依頼いただくのはいかがでしょうか。


2017-03-09

名詞の動詞化

「猫の首に鈴を付ける」という表現は日常で使われるでしょう。

それでも思い出せない方々のために、『イソップ寓話』の「ネズミの相談」として知られている話を次のように要約させていただきます。



ネズミよ、猫だって寝ず見てる訳じゃねよ。
あっ、鈴を持ち忘れた!

猫を恐れる鼠たちが相談し、その中の一匹が猫の首に鈴を付けようと提案したが、引き受ける鼠は一匹もいなかった。

それでは、「猫の首に鈴をかける」って英語ではどう言うんでしょうか。
Hang a bell around a cat's neck.

それなら、「猫に鈴を付ける」って英語でどう言いましょう。
Put a bell on a cat.

この英文はさらに縮めることができます。その方法は「名詞の動詞化」です。

名詞の「BELL」を動詞化すると、以下のようになります。
Bell a cat.

名詞の動詞化は遠慮なしに用いられると文章の誤解を招きかねないものの、長き表現を縮める必要がある場合には有効な方法です。

因みに、「トランス365」は英文翻訳サービスを提供しております。 昔話の英訳をご依頼いただくのはいかがでしょうか。

2017-03-02

BE動詞の例文

中学生の頃、英語教科書で次のような「BE動詞+副詞」の文章を習ったことがありますね。
I am a student.
私は学生です。
しかし、副詞なしに「 I am」 はどうやって訳したらいいんだろう?


『ハムレット(Hamlet)』

副詞なしにBE動詞が使われた有名なフレーズは、To be or not to be(『ハムレット』第三幕第一場)で始まるデンマーク王子の独白だろう。

1995年にキアヌ・リーブズ(Keanu Reeves)がハムレットを演じた。

直訳すると「生か死か」となります。けれども、意訳すると「屈辱を耐えながら生きるべきか、死を覚悟して不義に立ち向かうべきか」などとなります。


『A.I.』

それでは、スティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督の映画『A.I.』の一場面を思い出しましょう。ジゴロ・ジョー(Gigolo Joe)がデイビッド(David)を水陸両用のヘリで救助後、警察ヘリがジョーを捕まえに飛んで来た場面です。

ジョーはデイビッドにこう言います。
I am.
私は生きている。

警察ヘリに取られながら、ジョーは先ほど言われたのを言い直しそうにこう言い残します。

 警察ヘリに吸い込まれて行くジョー

I was.

一見「I was」は「私は生きた」って訳されがちですが、そうすると文脈に合わないでしょう。

言い直してみると、「私は生きていたが、今は人間に捕まって廃棄されてしまう。だから、私はもう死ぬしかない」ってなるだろう。

要するに、「 I was」は「私はもう死ぬ」って解析されます。

因みに、「トランス365」は英文翻訳サービスを提供しております。 英文論文の翻訳をご依頼いただくのはいかがでしょうか。